商談化率は、獲得したリード(見込み客)のうち、商談に進んだ割合を示す指標です。
ネットでは平均が1〜3%とも30〜50%とも書かれていますが、数字が割れるのは記事ごとに割り算の分母が違うためです。
資料ダウンロード経由の商談化率は、約7割が5%未満でした(分母をリード数にそろえた調査)。
自社の商談化率を経路ごとに測り、低い原因に合う方法を選べば、同じリード数でも商談を増やす手が打てます。
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この記事のポイント
- 商談化率は商談化数÷リード数、資料ダウンロード経由は5%未満が約7割
- ネットの平均がバラバラなのは、記事ごとに分母が違うため
- 相手・時期・会話のどこで止まるかに合わせて5つの方法で上げる
商談化率とは

商談化率とは、獲得したリードのうち、実際に商談へ進んだ件数の割合です。
リードとは、資料請求や問い合わせ、展示会での名刺交換などで接点ができた見込み客のことです。
リードを商談にできているかを測る指標で、主にインサイドセールスやマーケティングの担当者が追います。
商談化率を見ると、リードの数は足りているのに商談が増えない、という営業の手前の詰まりに気づけます。
計算式は「商談化数÷リード数×100」
商談化率は、商談に進んだ件数をリード数で割り、100を掛けて%で表します。
商談化率の計算式
- 商談化率=商談化数÷リード数×100
例えば、月に100件のリードを獲得し、そのうち20件が商談に進んだ場合、商談化率は20%です。
分子の「商談化数」は、日程が決まった件数で数えるか、打ち合わせを実施した件数で数えるかを、先に社内で決めておきます。
この式は分母をリード数にした場合のもので、架電数などを分母にすると数字は変わります。
商談化率と似ている指標

商談化率に似た指標は、営業の流れのうち、どの段階からどの段階への割合かが違います。
| 指標 | 何に対する割合か | 主に見る担当 |
|---|---|---|
| 商談化率 | リードのうち商談に進んだ割合 | インサイドセールス・マーケティング |
| リード転換率 | リードのうち次の行動に進んだ割合 | マーケティング |
| アポ率 | 連絡した件数のうちアポが取れた割合 | インサイドセールス・テレアポ |
| 案件化率 | 商談のうち提案・見積もりに進んだ割合 | 営業 |
| 受注率 | 商談のうち契約に至った割合 | 営業 |
商談化率を前後の指標と並べると、リードから受注までのどこで止まっているかが分かります。
リード転換率
リード転換率は、獲得したリードが返信や面談予約など次の行動に進んだ割合です。
「次の行動」を何にするかは会社ごとに違い、商談を次の段階にすれば商談化率と同じ数字になります。
アポ率
アポ率は、電話やメールで連絡した件数のうち、面談の約束(アポ)が取れた割合です。
例えば、300件に電話をかけて6件のアポが取れれば、アポ率は2%です。
テレアポでは分母が架電数になるので、リード数を分母にした商談化率とは並べて比べないようにします。
案件化率
案件化率は、商談のうち提案や見積もりの段階まで進んだ割合です。
商談化率が「商談まで届いたか」を測るのに対し、案件化率は「商談の中身が進んだか」を測ります。
受注率
受注率は、商談のうち契約に至った割合で、成約率とも呼ばれます。
商談の基準をゆるめて商談化率を上げると、受注しない商談が増え、受注率が下がります。
そのため、商談化率を目標にするときは、受注率も並べて見ます。
商談化率の平均値

Webで集めたリードの商談化率は、数%から10%程度という回答が多くなっています(分母をリード数にそろえた調査)。
ネットで「平均30%」「1〜3%」と数字が割れているのは、記事ごとに割り算の分母が違うためです。
| 分母 | ネットで見かける目安 | 数字の出方 |
|---|---|---|
| 獲得したリード全件 | BtoB全体で20〜30%前後 | 低く出る |
| 連絡した件数 | インバウンド10〜20%、アウトバウンド1〜3% | 経路で大きく変わる |
| アポが取れた件数 | アポから商談へ30〜50% | 高く出る |
表の目安は、検索上位の解説記事に書かれている数字を分母ごとに分けたもので、調査の出典は示されていません。
他社の平均と比べる前に、自社が何を分母にし、何を商談と数えているかをそろえます。
資料ダウンロード・問い合わせ・テレアポでは水準が違うため、経路ごとに分けて測ります。
インバウンドの商談化率
資料ダウンロードやSEO、ウェビナーなど相手から来たリードでは、商談化率は数%から10%程度という回答が多く、BtoBのホワイトペーパー経由では約7割が5%未満でした。
| 施策 | 最も多かった回答 |
|---|---|
| 資料ダウンロード・BtoB全般 | 3〜5%未満が42.5%、次いで1〜3%未満が29.1% |
| 資料ダウンロード・人材業界 | 5〜10%未満が38.3% |
| オウンドメディア・SEO・人材業界 | 5〜10%未満が33.7% |
| ウェビナー・人材業界 | 5〜10%未満が34.8% |
| 運用型広告・人材業界 | 5〜10%未満が39.6% |
BtoB全般の数字は、月に5本以上のホワイトペーパーを公開しているBtoBマーケター501名に、2026年4月に聞いたものです。
人材業界の数字は、人材・HR業界のマーケティング担当者・責任者1,004名に、各社が「最もリードの質が高い」と答えた施策について2026年7〜8月に聞いたものです。
2つは対象の違う調査なので、資料ダウンロードの2行は並べて比べられません。
(出典:【2026年版:BtoBホワイトペーパー実態調査】約6割がDL増加も、商談化率は5%未満が約7割/株式会社PRIZMA https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000166.000149156.html)
(出典:【人材・HR業界のマーケター調査】資料DLの商談化率は「5〜10%未満」が標準/株式会社PRIZMA https://www.prizma-link.com/press/whitepaper/form/whitepaper150)
アウトバウンドの商談化率
テレアポやフォーム営業のように自社から連絡するリードでは、分母が架電数や送信数になるため、インバウンドより低く出やすくなります。
BtoBの新規架電のアポ率は、架電数の0.5〜3%程度が目安とされています(テレアポ代行などの解説で、調査の出典は示されていない)。
リストを切り替えた前後で、アポ率は次のように変わりました(STREAM Xのリストを使った営業代行会社R社の公表事例)。
| 使ったリスト | 架電件数 | アポ件数 | アポ率 |
|---|---|---|---|
| 自社で作ったリスト | 1,345件 | 3件 | 0.22% |
| STREAM Xのリスト | 247件 | 10件 | 4.05% |
比べた期間や商材は公表されていませんが、電話をかける相手のリストを変えると、アポ率が大きく変わることがあります。
テレアポのアポ率が目安を下回るときは、架電リストの条件から見直せます。
アポにつながる架電リストを検討中の方へ›(出典:テレアポの平均アポ率は何%?BtoB・BtoC別の目安とアポ率を上げる7つの改善策/StockSun株式会社 https://stock-sun.com/column/teleappointment-appointment-rate-average/)
(出典:STREAM X公式LP「実際の比較データ」「導入企業の声」/株式会社STREAM https://stream-data.co.jp/lp/expo)
商談化率が低い3つの原因

商談化率が低い原因は、連絡する相手・連絡の時期・最初の会話の3つのどこかで、商談への流れが止まっていることです。
経路ごとの商談化率を見て、低い経路がどこで止まっているかを確かめます。
連絡する相手がずれている
受注した企業と業種や規模がずれた相手に連絡していると、「うちには必要ない」という断りで止まります。
例えば、従業員100人以上の企業向けのサービスを、数人規模の企業にも同じように案内している状態です。
連絡先の条件を、受注した企業の業種・規模に合わせて見直す必要があります。
連絡の時期が合っていない
問い合わせや資料請求のあと連絡が遅れると、相手の関心が高いうちに話せなくなります。
反対に、1回の連絡で商談にならなかった相手をそのままにすると、相手の検討が進んだ時期に接点がなくなります。
資料をダウンロードする人には、すぐ相談したい人と情報を集めている段階の人が混ざるため、初回の速さとその後の接触の両方が必要です。
最初の会話で課題を聞けていない
最初の電話で製品の説明から始めると、相手は商談に時間を使う理由を見つけられません。
課題や導入の時期を聞かないまま日程調整を頼むと、「資料を読んでから考えます」と返されやすくなります。
最初の会話で何を聞くかを、あらかじめ決めておく必要があります。
商談化率を上げる5つの方法

商談化率は、商談への流れが止まっている箇所に合わせて方法を選ぶと上げやすくなります。
複数に当てはまるときは、商談化率が最も低い経路の原因から手を付けます。
営業リストを受注しやすい企業に絞る
受注した企業の業種・規模・状況を条件にして連絡先を選ぶと、商談につながりやすい相手に電話やメールを集中できます。
連絡先を絞る4つの条件
- 業種:受注した企業が多い業種
- 企業規模:受注した企業の従業員数や売上の帯
- 地域:訪問やサポートができる範囲
- 状況:求人を出している、拠点を増やしているなど、導入のきっかけになる動き
例えば建設業の企業は469,148件ありますが、従業員数と求人掲載の条件を重ねると、2,558件まで絞れます。
| 順に追加した条件 | 該当件数 |
|---|---|
| 業種が建設業 | 469,148件 |
| さらに従業員数が50〜299人 | 5,051件 |
| さらに求人媒体への掲載あり | 2,558件 |
| さらに閉業・休業・移転を除外 | 2,492件 |
件数は「STREAM X」のデータベースで2026年9月17日時点に数えたもので、従業員数の条件からあとは、従業員数が分かっている企業だけを数えています。
条件で絞った営業リストを作るなら、業種・所在地・企業規模などの条件を指定でき、求人掲載や新設法人のような特殊な条件にも対応する、営業リスト作成サービスの「STREAM X」をおすすめします。
無料デモ登録をすると、営業リスト3,000件を無料でダウンロードして、自社の条件に合うかを試せます。
商談につながる営業リストの作成を検討中の方へ›(出典:「STREAM X」のデータベース〈2026年9月17日時点〉。全国の建設業の企業データに各条件を順に加えて集計した実測値/STREAM X調べ)
問い合わせには当日中に初回連絡する
商談化率が高いBtoB企業では、リード発生から当日中に初回の連絡をする会社が25.4%、1〜2日以内も25.4%で、約半数が2日以内に連絡しています(商談化率50%以上の企業の担当者118名への調査)。
この調査は商談化率が高い企業の実態を聞いたもので、連絡の速さと商談化率の因果を測ったものではありません。
問い合わせや資料請求が入ったら担当者に通知が届くよう、MA(マーケティングオートメーション)やSFA(営業支援システム)を設定しておくと、当日中の連絡に取りかかれます。
(出典:【商談化率50%超企業に学ぶ】成功企業のインサイドセールス施策実態調査/株式会社ラクス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000017058.html)
すぐ商談にならない相手にも接触を続ける
商談化率が高いBtoB企業では、初回の連絡からアポまでの接触回数は「3回」が25.4%で最も多く、「案件によって大きく異なる」も21.2%でした(商談化率50%以上の企業の担当者118名への調査)。
1回目の連絡で商談にならなくても、2回目・3回目の連絡日をあらかじめ決めておきます。
2回目以降は導入事例や料金の案内など、1回目と違う情報を届けると、連絡する理由を作れます。
(出典:【商談化率50%超企業に学ぶ】成功企業のインサイドセールス施策実態調査/株式会社ラクス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000017058.html)
最初の会話で課題と検討時期を聞く
初回の電話やメールでは、相手の課題・予算・決める人・導入時期の4つを聞きます。
最初の会話で聞く4つの項目
- 課題:いま困っていること
- 予算:導入に使える予算があるか
- 決める人:誰が導入を決めるか
- 時期:いつまでに決めたいか
4つのうち課題と時期が分かれば、すぐ商談にするか、接触を続けるかを判断できます。
商談化率の改善に効いた施策としては、「トークスクリプトの改善」を挙げた人が49.0%で最も多くいました(ホワイトペーパーを公開するBtoBマーケター501名への調査)。
聞く4つの項目をトークスクリプトに入れておくと、担当者が変わっても同じことを聞けます。
(出典:【2026年版:BtoBホワイトペーパー実態調査】約6割がDL増加も、商談化率は5%未満が約7割/株式会社PRIZMA https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000166.000149156.html)
「商談」の基準をマーケと営業でそろえる
マーケティング・インサイドセールス・営業の間で、どの条件を満たしたら営業へ渡すかを決めます。
| 決めること | 例 |
|---|---|
| 営業へ渡す条件 | 課題が分かっている、導入時期が決まっている |
| 渡す前に確かめること | 導入を決める人と連絡がついている |
| 渡したあとの動き | 営業が何時間以内に最初の連絡をするか |
基準がないと、営業は渡された相手を「見込みが薄い」と感じて追わず、マーケは「営業が追わない」と感じる状態になります。
基準を文書にして共有すると、渡した件数と商談になった件数を同じ条件で数えられます。
商談化率向上施策の成功事例

連絡先の絞り込みや、営業へ渡す基準の見直しによって、アポ率や商談化率が大きく変わった公表事例があります。
リストの切り替えでアポ率が0.22%から4.05%に
営業代行会社のR社は、自社で作ったリストから営業リスト作成サービス「STREAM X」のリストに切り替えたあと、アポ率が0.22%から4.05%になったと公表しています。
架電件数で見ると、自社で作ったリストでは1,345件でアポ3件、STREAM Xのリストでは247件でアポ10件でした。
R社は、リスト作成の工数が82%減ったことも公表しています。
比べた期間や商材は公表されていないため、この差をリスト変更だけの効果とは判断できません。
テレアポ用リストの見直しを検討中の方へ›(出典:STREAM X公式LP「実際の比較データ」「導入企業の声」/株式会社STREAM https://stream-data.co.jp/lp/expo)
営業へ渡す基準を決めて商談化率が10%から25%に
ビー・アンド・ディーが支援したSaaS企業は、月200件のリード数を変えずに、商談化率が10%から25%になったと、同社が公表しています。
| 指標 | 改善前 | 改善後 |
|---|---|---|
| 月のリード数 | 200件 | 200件 |
| 商談化率 | 10% | 25% |
| 有効商談 | 20件 | 50件 |
| 商談までの平均期間 | 45日 | 30日 |
この企業は、一定のスコアに達したリードや比較表をダウンロードしたリードだけを営業へ渡すと決め、営業は通知から決めた時間内に連絡するルールを設けました。
事例の商談化率は、月のリード数に対して営業へ渡したアポの割合で、企業名と期間は公表されていません。
(出典:商談化率を10%➔25%に高めるマーケ・営業SLA設計【SaaS企業事例】/株式会社ビー・アンド・ディー https://www.bdcorp.co.jp/case/case22.html)
無効リードの定義を決めてアポ数が2倍に
株式会社識学は、インサイドセールスを外部に任せる際に無効リードの定義を文書にし、社内と同じ稼働時間で比べてアポの獲得数が2倍になったと、委託先のsoraプロジェクトが公表しています。
同社は広告費を前年の約3倍に増やしてリードを増やす一方で、インサイドセールスの人手が足りていませんでした。
委託にあたっては、マーケティングからインサイドセールスへ渡す情報も整理しています。
この事例の数字はアポの獲得数で、商談化率そのものではありません。
(出典:商談化率とは?計算式・平均値から向上方法まで解説「事例1」/株式会社soraプロジェクト https://sora1.jp/blog/negotiation-rate/)
商談化率に関するよくある質問

商談からの成約率の平均は?
商談から契約に至る割合は、商材の単価や商談の数え方で大きく変わるため、他社の平均値は自社の目安になりません。
自社の直近3か月の商談数と受注数から計算し、商材ごとに分けて見ると比べやすくなります。
商談化率は何%を目標にすればいい?
目標は外部の平均ではなく、自社の経路ごとの過去の実績を起点に決めます。
分母や商談の数え方が違う他社の数字を目標にすると、達成しても受注が増えない場合があります。
例えば資料ダウンロード経由が3%なら、まず4%を目標にし、初回連絡の速さなど1つの方法を試して比べます。
【まとめ】商談化率は分母をそろえ、低い経路から上げる
商談化率は分母の決め方で数字が大きく変わるため、自社の経路ごとに分母をそろえて測ることが改善の出発点です。
読み終えたら始める3つのこと
- 分母を決める:リード数か架電数か、何を商談と数えるかを決める
- 経路ごとに測る:資料ダウンロード・問い合わせ・テレアポに分けて今の数字を出す
- 1つ試す:一番低い経路で、原因に合う方法を1つ選ぶ
連絡する相手がずれているなら、受注した企業の条件で営業リストを作り直すところから始めます。
条件で絞った営業リストの作成は、STREAM Xに相談できます。
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